【執筆】Difficult patient encountersについて執筆しました

Product

「内科外来診療の掟」という書籍でDifficult patient encounters (DPEs)について執筆しました。

DPEsというコンセプトを知ったのはレジデント時代でしたが,ここ数年は内科外来のみならず様々なセッティングで後輩達のDPEs解決を手伝う立場になり,レジデント,指導医双方の目線からDPEsへの対処法について考える機会が多かったように思います。これまでの学びを成書としてまとめる機会をいただき,改めて自身の勉強にもなりました。

DPEsは外来診療で遭遇する頻度が高く,医療者のバーンアウトとも関連する重要なトピックのため海外文献では様々な角度での議論を目にする反面,国内では本書の代表編者の一人である千葉大学の鋪野先生が積極的に書籍執筆研究を行われているものの,まだまだ認知度は低く,既存の外来マニュアルでは意外と取り扱われる機会が少なかったようにおもいます。

DPEsへの対処法,及びDPEsを未然に防ぐコミュニケーションや環境づくりについて知っておくことは不要なトラブルを避けるためにも重要であり,5 Rules形式でポイントを紹介しました。

 

5 Rules
①要因分析(医師要因,患者要因,環境要因)
②医学的マネジメント
③コミュニケーション
④チームマネジメント
⑤精神科疾患のマネジメント

 

自分もDPEsへの対応をマスターしたとはとても言い難くまだまだ勉強中ですが,総論的な知識と自身の経験も踏まえた実践的なTipsを盛り込んだので,少しでも読者の皆様の参考になれば幸いです。感想やフィードバックなどがあればぜひコメントやメッセージをいただければと思います。

 

内科外来診療の掟 診断力を上げる総合診療のアプローチ
研修医になったら,まずこの1冊 研修医・若手医師が求める診療の必須知識とコツを1冊で! レジデントの方が現場に出て,本当に欲しい内容を考えて作...

 

追記
今回の書籍は前職,現職の同僚を始めこれまでお世話になった全国の先生方が執筆陣に名を連ねており,どの項目も勉強になること間違いなしです,自分も少しずつ読み進めていこうと思います(電子版もあり外来でもすぐに参照できるのが嬉しいですね)!

Comments

Copied title and URL