【学会】JSICM51に参加しました

Critical care

3月中旬に札幌にて開催された第51回日本集中治療医学会学術集会 (JSICM51)に参加してきました。

昨年の京都に引き続き2年連続の現地参加でしたが,多職種が参加する大変活気に溢れた学会で毎回非常に良い刺激をもらえます。

私は今回RRS関連の臨床研究のポスター発表を行いましたが,発表自体はトラブルなく無事終了しました。

冬の札幌を訪れるのは初めてで,雪が積もっているという情報は聞いていたものの服装やビジネストリップの注意点などは調べてもいまいちイメージが掴めず,北海道に在住歴のある先輩方から情報収集を行いました。積雪とは無縁な人生を送ってきたため実際に行ってみると戸惑うことも多く,感じたことや反省点をまとめてみました。今後冬の札幌に初出張予定の方の参考になれば幸いです

(開催前に札幌医大ICUさんがFacebookにて服装から会場のガイド,周辺施設の案内までかなり詳細な記事を連投してくれていたことに学会直前に気づきました。もっと読み込んでから行けばよかったと反省しています。)

冬の札幌を歩く

①地元民は傘をささない?

「札幌の人は雪が降っても傘をささない」という噂を様々な筋から聞いていましたが全然理由がわからず,真相を確かめるべく札幌へ向かいました。

初日札幌に到着後タクシーに乗車した際に運転手さんに真相を尋ねたところ「雪は溶ける前に払えば濡れないので傘は必要ない。雪道で転倒するリスクがあるので両手を空けておく必要がある」といきなり説得力満点な回答をいただきました。

たしかに街を歩いていると傘をさしていない人は多かったものの,実際に傘をささずに雪の札幌を歩くためには相応の準備が必要と感じました,また後ほど触れたいと思います。

 

②スノーシューズは必要?

結論:雪道に慣れていない人はスノーシューズがおすすめ

自分はスノーシューズを履いて札幌入りしましたが,これは良い選択だったと感じています。市街地は除雪が行き届いていれば乾いた舗道を歩くことができますが,突然雪かきがされていないツルツルの道が出現することがあります。交差点などにはアイスバーンが隠れていることもあり,気づかず踏み抜いてしまい滑っている人を何回か目撃しました。

ただ,後悔すべき点として発表当日は晴れていたため油断して革靴を履いて会場に向かってしまいました。しかし駅から会場までの間に50mくらい除雪されていない雪道があり,横滑りしながらなんとか到着しました。発表後,会場を出発する頃には小雨交じりの雪も降り始めており,横着せずに革靴は持参しつつスノーシューズ着用で会場に向かうべきでした。

 

③アウターは何を着ていく?

結論:撥水生地でフード付きロングコートが最適

私は今回,ビジネス,普段遣い兼用の布地コートを着用していきましたが,これが一番の失敗だったかもしれません。実感したのは発表終了後,夕食のために外出したときのことでした。

前述の通り発表終了後から振り始めた雪は夕方にはすっかり吹雪に変化し,日没も相まって極寒の様相でした。発表当日は自由行動だったため,ホテルから徒歩圏内のSuageでスープカレーを食べることにしました。

あまり深く考えず①の風習に倣って傘を持たずに出発しましたが,暖房の効いている室内から出てきたばかりだったせいか付着した雪はあっという間に溶け,Suageに到着する頃には全身ずぶ濡れになっていました。幸いほとんど待ち時間なく入店することができたのですが,哀れに思った店員さんが大量にペーパータオルをくれたのが沁みました。。。

帰り道改めて周囲を見渡してみると,傘を指していない人たちの多くはロングコートを着用しており,首元までジッパーを上げてフードで防雪,防寒を行っていました。

言われてみれば当然ですが,傘をささないのであれば撥水性のあるアウターで雪を防ぐのは必須でした。。。

吹雪のすすきの,凍える寒さでした

④なんでみんな濡れてないの?

結論:現地の人達はアーケード,地下街を把握している

Suageからの帰り道は早々に狸小路(アーケード街)へと逃げ込みました,周囲の人々を観察していると現地民と思わしき人々,特に若者たちは意外と軽装な事に気づきました。しかも皆さんほとんど濡れていないのです。

札幌中心部は広大な地下街とアーケード街が広がっており,現地の人達はこれらを上手く利用して移動している事に気づきました。今後冬の札幌に出張予定があれば事前に動線を確かめておこうと思いました。

ロングアーケードとして知られる狸小路。
地下街はなかなか構造が複雑で,渡航者が一発で目的地にたどり着くのは簡単ではないかもしれません。。。

総括

最後に①の疑問に立ち返ると,傘をささずに札幌を歩く=盤石の体制で札幌出張へ行くためにはしっかり②〜④を準備する必要があると感じました。

学会全体を振り返ると,旅行気分も味わいつつ知識のアップデートを行い,職場の仲間達ともいろんな話ができて,エネルギーを貰えた出張でした!

学生時代,毎年夏に部活の大会のため北海道に来ては必ず食べていた思い出のスープカレー,変わらぬ美味しさでした。

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